謹賀新年

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毎日さむーい日が続いております。
昨年の今頃は、大腿骨頚部骨折で入院し、ぬくぬくと暖かい病院で過ごしていました。
いいときに入院したなーと改めて思う今日この頃です。

さてさてまだギリギリ1月なので許してね。
あけましておめでとうございます!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


昨年末には、柳宗理氏菊竹清訓氏と立て続けに建築・デザイン界の大御所がお亡くなりになりました。


菊竹氏といえばメタボリズム。
くしくも1月15日まで森美術館ではメタボリズムの未来都市展が開催されていました。
古い図面や、巨大な模型、中銀カプセルタワーの実物の一部、関係諸氏のVTRなどなど・・・見ごたえあるすばらしい展覧会でした。

ちなみに、メタボ・・・って、お腹の周りのぜい肉のことではないですから!

1960年代に丹下健三、黒川紀章、菊竹清訓氏らを中心に展開された建築運動で、「新陳代謝」のこと。
学生時代に習いましたねー。

上記のお三方はすでに亡くなられてしまいましたが、作品は生き続けています。
群馬県内では、菊竹氏の館林市役所(現・館林市市民センター 1963年竣工)をみることができます。

13年位前に行きましたが、かなり古いです。
でもしっかりメタボが感じられます。
こういう建物を残し、使い続ける館林市はえらいです。

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栗田美術館

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「美術館へは悪天候の平日に」がモットーの私。
梅雨明けしていないとはいえ酷暑sunの先日、思いたって栗田美術館に行ってきました。


足利市にある伊萬里、鍋島専門の陶磁美術館で、三万坪という丘?山?に施設が点在する大規模な美術館です。


前々から行きたいと思っていたのですが、北関東自動車道が震災後ひっそり開通してぐっと近くなったこと、それともうひとつ、いままで何度となく「tv開運!なんでも鑑定団」が好きなことは書いてきましたが、最近BSで「鑑定団が3倍おもしろくなる!目からうろこの骨董塾」というすばらしい番組を見つけ、見事に触発されました。


期待以上の空き具合で、広大な駐車場には私の他にはたった1台の車しかなく、敷地内で見かけた観覧者は3人だけでした。


おかげでじっくりゆっくりたっぷり味わうことができ、いままでぐちゃぐちゃで違いがよくわからなかった有田、伊萬里、鍋島、柿右衛門のことが少しわかったような気がしています。


伊萬里の輸出用につくられた豪華絢爛な巨大な壷や絵皿をたくさん見た後は若干辟易とすることはいなめませんが(もちろんそれだけが伊萬里ではありません)、鍋島の無名陶工たちの手がけた器の中には、はっとするほどモダンなデザインのものがあったり、清々しい気持ちにさせてくれるものが少なくありません。

同時に創立者の「伊萬里、鍋島以外の作品には一顧だにせざる信念」にも清々しさを感じます。


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園内は庭園や四季の花も楽しめます。
かたくりの花が群生する場所もあるらしく、次回は是非かたくりの花咲く頃に行きたいと思っています。

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井山三希子 うつわ展

友人の友人の陶芸作家の井山三希子さんの作品展に行ってきました。

場所は藤岡市の 慶端あかまんま
以前、車で前を通りすぎたときに「あれっ素敵なお店?ギャラリー?があるなぁ」と思っていたところでした。


店内に素敵な立礼卓が。
ご主人デザインのオリジナルだそう。
水指もむちゃくちゃかっこいいー!と思ったら高名な作家さんの作品とか。
お名前失念。
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ギャラリーのご主人の多岐にわたる楽しいお話に、ついつい長居してしまいました。


お店の裏には奥様が経営されるカフェがあります。
古い物置小屋を改装したおもむきあるお店です。
工芸作家さんたちの作品でランチがいただけちゃいます。
しかも、おいしい。

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小さいお店だし本当は人に教えたくないけど、影響力あるBlogじゃないから、まっいいか。


肝心の井山三希子さんの作品も素敵でした。
お人柄が表れているような素朴でやさしい、でもしっかり芯がある・・・

そんな井山さんの素敵な生活と作品はこちら→


私もあれこれ悩んだ挙句、小皿を3枚えいっと購入。
母がたらの芽のてんぷらを揚げてくれたので、早速夕飯で使わせてもらいました。

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チラッと写っている緑の模様のお皿もお気に入りのひとつで、以前ギャラリーでみつけたオーストリアのちょっと古いもの。
のっているのは自家製(両親のですけど)サニーレタスに新タマのスライス。

季節の好物をお気に入りの器でいただく。そしてビール。・・・しあわせです。

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白井晟一展

記録的な猛暑と民主党党首選でウンザリな夏もようやく終了のようです。

いつも展覧会の会期ギリギリに行っては、終わってからレビューを書いている私ですが、めずらしく今回は始まったばかりの展示ですよ!

9月11日から11月3日まで群馬県立近代美術館にて『建築家 白井晟一 精神と空間』をやっています。

「美術館は悪天候の平日に」がモットーの私にとって、今日がまさにその日でした。


建築家 白井晟一の名は、一般の人にどれくらい知られているのでしょうか。
群馬県では、前橋の煥乎堂の旧店舗、旧松井田町役場の設計者といえばわかりやすいかもしれません。

その煥乎堂の図面や写真も今回の展示に含まれています。
子供の頃、母とバスに乗って行き、高校生の頃は学校帰りに自転車で、社会人になってからは昼休みに出かけてはよくおなかが痛くなってトイレにかけ込んでいた煥乎堂。


ほの暗い店内と中央の曲線の階段の石の冷たさを今もよくおぼえています。
懐かしく思い出しながらも、今はもうないことを改めて残念に思いました。

今回の展示では、エッセイスト、装丁家、書家としての作品も紹介されているだけでなく、白井作品をモチーフとした数人のアーチストの作品もあり、多彩です。


ついでに、白井作品の中でも行きやすくおすすめなのが、松涛美術館です。
渋谷の駅からほどなく、ラブホテル街と高級住宅街が接するところにあります。
都会の喧騒とは無縁の静謐な空間。ゆったりとした革張りのソファーに身をしずめてコーヒーをいただくのは、なんとも安上がりで幸せなひとときです。

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越後妻有トリエンナーレ

おととい、長岡で検査の仕事があり、帰りに越後妻有トリエンナーレに寄ってきました。

過去2回妻有には行っていて、「光の館」、「キョロロ」、「まつだい雪国農耕文化センター・農舞台」には行っているのですが、会期中に行くのは初めて。ですが、今回半日しか時間がないので、十日町の市街地と周辺をウロウロして帰ってきました。

まずは、原広司氏設計の越後妻有交流館・キナーレにて、情報収集。建物は池を囲む回廊状の建物。原氏らしさが感じられない大味な印象の建築です。2階建ての建物に対して池が大きくて、そこに差し込む光も別にドラマチックじゃないような。

210184183_1591レアンドロ・エルリッヒの作品「妻有の家」。この作家、金沢21世紀美術館、「中庭プール」の作家です。金沢では建物の印象が薄れてしまうほど、この中庭プールにいたく感動した(?)関口なのでした。今回も期待を裏切らない面白さ!子供もオバサンも、見た途端に「あはは~」と笑ってましたよ。

「現代アート」ってよくわからないです。「どう解釈してもいい」とか自由を装いつつも、「わかんない人はわからなくていい」みたいにつっぱねているような・・・わかんない私は、疎外感を感じて悲しくなっちゃったり、ムカついたり。でも、このエルリッヒの作品は、単純な仕掛けで、みんなをおもしろ空間にいざなってくれる。仕掛けはハイテクではなく、タネも仕掛けもバレバレ。でも、老若男女、日本人も外国人もみんなが楽しめちゃう、笑っちゃう作品です。いいな~、こういうの。今後もこの作家に注目です。

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お次は建築家の作品を3つ。
ドミニクペローの「バタフライ・パビリオン」、栗生明氏の「ユキノミチ」、杉浦久子+杉浦友哉氏の「幸(ユキ)のウチ」。

ペローと栗生氏のは、一見すると「これだけ?」って、がっかり。でも「バタフライ・パビリオン」は能・狂言の、「ユキノミチ」はファッションショーのステージになったそうです。舞台装置と考えるとかなり面白い。そこでの「行為」があってこそ、その作品が成り立つあたりが、いかにも建築家の作品です。
「幸(ユキ)のウチ」はごく普通のポリ縄で編まれたレース編みのおウチです。これ、キレイ。かわいい。メッセージや、形の意味はよくわからなかったけど。昨今、ファッション界もレースばやりなので、いいんではないでしょうか。

他にもいろいろ見てきました。3時間ほどでしたが、充実した時間でした。9月10日で終わってしまいますが、また3年後に行きたいと思います。

大地の芸術祭バンザイ!


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岡本癖三酔展

いつも新鮮でない話題をお届けしているこの日記。
展覧会もいつも会期ギリギリに見に行き、終わってから感想などを書いているので、皆様の生活にこれっぽっちも役に立っていないことと思います。

そこで!私もまだ見に行ってないのですが、今週末に終了になる土屋文明記念館での岡本癖三酔展のご案内。

普段、俳句や短歌のたぐいにはほとんど興味ナシの私が、なぜこんなご紹介をするのか。その答えは大好きなテレビ番組、開運なんでも鑑定団にあります。

2003年5月13日、いつものように鑑定団をみていると、「お宝売ります」のコーナーに出てきたものは岡本癖三酔(おかもと へきさんすい)という正岡子規らと共に活躍したという俳人の画帳や短冊多数。なんでも3才まで前橋にいたとのことで、紹介VTRで土屋文明記念館におさめられている作品が取り上げられていました。

鑑定団の先生が常々おっしゃっている通り、これは公的な機関で保存し広く公開されるべし!と思った私は、前橋市長と群馬県知事あてにメールをおくりました。「これは市と県が連携して、どちらかが是非入手すべきだ」と。今はHPから簡単にこういうことができるんですよね。

ま、実際に市長や知事が目を通したとは考えにくく、また市と県が協議した様子もなく、しかし両方の担当部署からは「折角のご提案ですが、購入の予定はありません」とのつれない返事が、丁寧な文章のメールで届きました。
「ふんっ、つまんないのー」と思い、忘れかけたころ再び県からメールが。
「予定が変わり、県で購入することになりました。すでに収録を終え、○月○日に放送になりますので、御覧ください」と。きっとTV局から働きかけがあったんでしょうね。

結局のところ、私の送ったメールが購入のきっかけには全然ならなかったお宝が、今公開されているというわけです。
私も今週末に見に行ってみる予定です。

それにしてもなんでも鑑定団っていい番組ですよね。
以前も日記で鑑定団への熱い思いを綴っておりますので、おひまな方はどうぞ


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